生活保護施設事業

生活保護施設事業

生活保護制度とは
人生の中で、疾病や失業などさまざまな事情で収入が得られず生活が苦しくなり、どうにもならない状況となってしまうことは誰にでも起こり得ることです。そのような状況になったときに国が最低限度の生活を保障し、再びそれぞれの形で自立した生活を送ることができるように援助するのが生活保護制度です。
生活保護は自宅で受ける場合と施設で受ける場合があります。病状などのさまざまな事情により自宅で受けることが難しい場合や、相談者ご自身が希望された場合には生活保護施設で受けることとなります。

生活保護制度とは

生活保護施設とは
生活保護施設には、救護施設・更生施設・医療保護施設・授産施設・宿所提供施設の5種類があります。みおつくし福祉会セーフティネットグループでは、このうち救護施設と更生施設の2種類を運営しております。
どちらの施設も身体的・精神的な疾病があり自宅での安定した生活が困難な状態にある方が体調回復の目的で利用されたり、施設内の軽作業等を経て就職を目指されたり、その他にもさまざまな課題をスタッフとともに解決し、利用者の皆さまそれぞれの自立の形で、安定した地域生活を送っていただくための入所型の施設です。
救護施設は、障がいや疾病により日常生活を営むことが困難な状態の方もいらっしゃるため、スタッフが通院の付き添いや入浴の介助をしたり、リハビリやクラブ活動での余暇活動を行ったり、心身の健康回復と安定した居住先への移行を目標とする施設です。更生施設より高齢の方が多くいらっしゃることも特徴です。
生活保護施設とは

更生施設は、年齢層が比較的若く体調的に働くことができる状態の方も多く、ほとんどの方が就職しての社会復帰を目標にしている施設です。生活保護施設を利用するための相談窓口は各区役所内の保健福祉センター(福祉事務所)にあります。生活保護施設には、施設を退所された後もアフターケアを行う保護施設通所事業があります。これにより、退所後も安心して地域生活を送っていただくためのサポートが可能です。

生活保護施設の社会における役割とは
生活保護施設の社会における役割とは

近年、社会には様々な生きづらさを抱えた方がいらっしゃいます。 施設を利用される方も多様化しており、若年齢の方や、アルコールやギャンブル・薬物などの依存症の方、矯正施設を出所後に行き場のない方、身体障がい・精神障がいだけでなく、知的障がいや発達障がいをお持ちの方も増加傾向にあります。社会の抱える課題がそのまま施設を利用される方に反映されているといっても過言ではありません。 生活保護施設は、多様化するニーズに応えることができるよう、 時代の変化に合わせサービスの質を向上していくことが求められています。